記事の内容は以上ですが、私もウドムスクの将来性については1年前に出版した本の中で書いたし、月刊経済誌アレイズでも、ダークホースはBTS「幸福駅」と題して推薦記事を書きました。
そして、今回のセミナーでも、オンヌットからウドムスクにかけては、現在、アナンダーとサンシリが新規プロジェクト市場をほぼ独占していること、そして、この中でもウドムスクは要注目であるというコメントをしました。
しかし一方で、ナイトフランクのレポートを例に挙げ、駅前の土地も取得がだんだんと難しくなりつつあり、今は12万バーツ/㎡前後で用地取得したプロジェクトの売り出し中だが、今後はもうこの価格では無理だろうとも話しました。
そういう意味では、今販売中のプレビルド・プロジェクトで注目すべきはソイ66のアイディオ・モビだろうと思います。ただし、バンジャークのアイディオ、プンナウィティのラインも決して悪くないと思います。もっともオンヌットのサイアミーズは企画が悪いし、デべとしても中堅止まりなので工事監理やクオリティにも不安があり、お勧めしませんが。
ところで、この記事ではプロンポンやトンローに住む日本人駐在員達が移り住んでくるなどと書いていますが、当面はオンヌットまでだろうと思います。将来的にはそういうこともあるとは思いますが、今もしそういう日本人がいるとすれば現地採用の日本人であり、7万から8万バーツの給料をもらっている人であれば、2万バーツ位までの家賃負担は可能だろうと思います。
ただし、我々日本人が投資する場合、やはり入居者募集や物件管理が最大の課題です。
ちなみにもし私がこれからアウター・スクムビットで投資するとすれば、やはりウドムスクを選びます。そして、中長期保有して賃貸運営で資金回収を図るのであれば、できるだけインベストメント・マルティプライヤーの小さい中古物件に、一方、キャピタルゲインを実現し短期投資で高いIRRを狙うのであれば、プレビルドの初期段階での投資ということを考えますが、市場としては非常に有望ながらテナント募集や賃貸運営の問題をどう解決するかにかかっています。