ソンクラーン旅行中止1
以前、「あっという間に集団感染するナイトライフ」で以下のように書きましたが、驚いたことに、今回は政府というよりも航空会社や受け入れ先の地方自治体が感染を恐れて、バンコクからの旅行者に来てくれるなムードになっています。

いずれにせよ、第3次ロックダウンでまたバンコク中のお酒を飲ませる店が閉鎖されるかもしれないし、時期が時期だけに、状況によっては地方への感染拡大を恐れてソンクラーンの帰省も控えるようにとの指示が、昨年に続き今年もまた出てくるかもしれません

今日の新聞等を読んでいると、タイエアアジアやタイライオンエアなど航空会社から政府に旅行を規制した方がいいとの要請が出ています。

Thailand’s aviation sector is nervous, amid rising cases of Covid-19 and confirmation that the highly-contagious UK variant has reached the Kingdom. Airlines are calling on the government to introduce travel restrictions now, admitting that while this will hurt in the short-term, it will prevent further decimation of the tourism industry in the long run.

タイの航空セクターは感染力の強い英国型変異種コロナが国内に入ってきた現状に神経質になっていて、ソンクラーンの旅行を取りやめさせるようにと政府に進言し始めた。彼らにとっても、これは短期的には彼らの収益を悪化させるが、長期的に見れば旅行産業がさらに大きなダメージを受けるのを食い止めることができると考えている

といっても、明日からソンクラーン休暇が始まるというのに、今さら旅行は中止せよというのもかなり酷な話で、昨年も帰省できなかった地方出身のバンコクにいるタイ人にしてみれば、今さら冗談じゃないということかもしれません。

一方で、バンコクからやってくる旅行者に対しては14日間の隔離検疫を要求すると発表したチェンマイのような県も出てきていて、地方の多くの県がバンコクからの旅行客には来てもらいたくないというのが本音のようです。

そこで、政府も以下のように旅行者の隔離検疫要請は各地方自治体に任せることにしたようです。

Yesterday, the government’s Covid-19 task force confirmed there would be no nationwide lockdown over Songkran, adding that each province could introduce its own restrictions and quarantine measures.

昨日、政府のコロナ対策チームはソンクラーンの間、全国的なロックダウンはやらないことを確認したものの、旅行者に対する規制や隔離検疫の義務を課すことは各地方自治体の判断に委ねることにした

確かに、ほんの1週間前までは、久しぶりに観光客が来てくれると喜んでいた地方ですが、バンコクで発生した感染力の強い英国型変異種が蔓延し始めたらとんでもないことになるという、地方自治体の困惑もわからないでもありません。

昨年のコロナで帰省できず、2年ぶりにやっと田舎に帰省するタイ人の事情はわかりますが、どうしても今行きたいというほど地方にしがらみがあるわけでもない
我々のような外国人は、今回のソンクラーンはできれば地方自治体に協力する意味でも、国内旅行は見送った方がいいように私は思います。