タイの事故2
さて、昨日の経済紙、ターンセータギットによるとタイの交通事故は国に対して年間5,000億バーツ(約1兆7,000億円)もの経済的損失を与えているそうです。

以前、「タイで運悪く死んだらどうなる?(その1)」でも、タイでは年間12,000人もの交通事故死者が出ていて、人口が倍近くいる日本の事故死が年間3,200人程度であることから、人口比で見てもどれだけ事故死のリスクが高いかがわかる、と書きましたが、WHOによればこの交通事故による経済的損失はタイGDPにとってマイナス3%に相当するとのことです。

อุบัติเหตุบนท้องถนน ส่งผลให้สัดส่วนการเสียชีวิตต่อประชากรสูงขึ้น ซึ่งไทยเป็นประเทศที่มีอัตราการเสียชีวิตจากอุบัติเหตุบนถนนสูงเป็นอันดับ 1 ของกลุ่มศอาเซียน ด้วยสัดส่วน 32.7% ขณะที่สัดส่วนของอาเซียนอยู่ที่ 20.2% และโลก 18% และกว่า 80%เป็นรถจักรยานยนต์ 

タイは人口に対する交通事故死の比率が増え続けていて、今、ASEANで1位となっている。そして、タイの事故死率は人身事故全体の32.7%とASEAN平均の20.2%、世界平均の18%を大きく上回っている。しかも事故の80%以上がオートバイが絡んだ事故である

この内容からわかるのは、先にも書いたようにタイのオートバイ運転者は免許もないのに乗る人が多いこともあって、事故の8割がオートバイ絡みということであり、世界でこれほどオートバイが危ない国もないということです。

私がチェンライに旅行した時なども、小学生の高学年としか思えない少年がオートバイに乗っていましたが、地方では交通法規など順守されておらず、これが現状なのだろうと思います。


一方、ベトナムのホーチミンに行った時も、バンコクと変わらないほどオートバイが多かったのですが、車がバンコクほど多くなかったので、これほど荒い運転はしていなかったように思います。

バンコクの場合、行き止まりの道が多くこれが悪名高い大渋滞を発生させているのですが、この渋滞の中をすり抜けてオートバイで素早く移動しようとする
あの無茶苦茶な命知らずのオートバイの乗り方をしていれば、遅かれ早かれ死亡事故につながっても仕方がないと思います。

ところで、「タイでゴルフをする人はピックアップトラックがいい」で書いたように、大型のピックアップトラックは税金が7%と、30%の乗用車に比べて相当安いこからコストパフォーマンスがいいのと、事故にあっても受けるダメージが少ないことから、ピックアップを運転していれば交通事故死のリスクはかなり減ると思うのです。もっとも、通常の買い物や街乗りが中心の人にとっては使いづらいという面もあるのですが...。

私の場合は今、普通のセダンに乗っていますが、いくら事故死率が高いタイであっても、実は車に乗っている限りはそれほど事故死のリスクが高いわけではないので、タイで事故死したくなければ、
時間を犠牲にしてでもオートバイでなく車を運転するか、タクシーやBTSを利用していれば、交通事故死のリスクはかなり軽減できるはずです。