すべては円安に起因
この1年を通して円安はほぼ一本調子で続き、とうとう1ドルが150円に乗ってきましたが、米国の10年金利が5%に達しても150円で跳ね返されるというのは、そろそろこの辺が天井なのかもしれません。
とはいえ、為替は読めないので今後160円もあるかもしれませんが、この円安を好機ととらえたシンガポールの投資家が、日本の不動産を大量に買い漁っていたということです。
不動産コンサルタントのナイトフランクによると、9月時点でシンガポールマネーによる日本の不動産取得だけで既に30億ドル(4,500億円)に達しているとのことで、これは昨日書いた日系デベロッパーが今バンコクで始めている不動産開発とほぼ同額です。
逆に日系デベロッパーにしてみれば、タイバーツでの開発利益が円安効果で膨らむので、これも海外事業を積極展開するメリットなのかもしれません。
もっとも、タイに住む我々日本人にとって円安は有難迷惑ですが…。
オフィスビルは買わない外国人投資家
私が機関投資家で働いていた2000年代にも大量の外国人投資家の資金が日本に流入していて、彼らのファンドのために1本50億、100億規模のオフィスビルに投資していましたが、あの頃と違うのは、今回のシンガポールの投資家は、オフィスでなくホテルや倉庫に投資しようとしているところです。
その理由は、コロナによる労働環境の変化により、リモートワークが増えた結果、都心のオフィス需要は減少していくからということです。
確かにニューヨークなどもオフィスビルの空室率が高いままで大変なようですが、日本もそうなるのかもしれません。
ホテルとウエアハウスがターゲット
ซึ่งเกี่ยวกับเรื่องนี้ นายเจฟฟรีย์ เจนสุบากิจ ประธานเจ้าหน้าที่ฝ่ายการลงทุนของ GIC เปิดเผยว่า ตลาดญี่ปุ่นเป็นโอกาสการลงทุนที่ดี เนื่องจากมีราคา “ถูกมาก” และยังมีศักยภาพในการเติบโตอย่างมาก นักลงทุนต่างชาติยังถูกดึงดูด(เข้าสู่ญี่ปุ่น) ด้วยต้นทุนการกู้ยืมที่ต่ำ
GICのCIO(Chief Investment Officer)によれば、「日本の不動産マーケットはバカ安状態であり、今が投資のチャンス。それでいてまだまだ市場は成長する可能性があり、借入金利の安いことも手伝って外国人投資家にとって今も日本買いのチャンスが続いている」
ターンセータギット
このターンセータギットの記事によると、シンガポールのGICはアメリカの大手不動産ファンド、ブラックストーンから6つの倉庫を8億ドル(1,200億円)で購入したということです。
さらに、日本のホテルにも食指を示していて、彼らだけでなくアメリカやカナダ、UAE(アラブ首長国連邦)の投資家も買い始めているということなので、今後大きなホテルの買収も出てくるかもしれません。
ちなみに、日本のブラックストーンのCEOである橘田氏は私の元同僚でもあるのですが、もともと彼はホテルが専門で、時代が変わりオフィスビルからホテルやウエアハウスにターゲットがシフトしている今、絶好調のようです。