今度はサートーンのラグジュアリーコンド
昨日のニュースレポートによると、日本の関電不動産開発(関西電力系)と東レが現地のデベロッパーと組んで開発中のツインタワーのラグジュアリープロジェクト、125サートーンに対しタイの中央裁判所がEIA(環境影響評価)と建築許可の取消命令を出したのことで、またもバンコクの不動産業界に激震が走っています。
SPCの出資比率と日本人役員
ผู้ถือหุ้น บริษัท พีเอ็มที พร็อพเพอร์ตี้ จำกัด
1. บริษัท โทรีเซนไทย เอเยนต์ซี่ส์ จำกัด(มหาชน) จำนวน 2,999,997 หุ้น 60 %
2. บริษัท คันเด็น เรียลตี้ แอนด์ ดีเวลลอปเม้นท์ จำกัด จำนวน 1,500,000 หุ้น 30 %
3. บริษัท โทเรย์ คอนสตรัคชั่น จำกัด จำนวน 500,000 หุ้น 10 %
125サートーン開発のSPCであるPMTプロパティの日系株主
1. TTA 60%
2. 関電不動産開発 30%
3. 東レ 10%นายโทชิฮิโระ อิเคอุจิ และนายเคนซาคุ ทานาเบะ
日本人役員:イケウチトシヒロ、タナベケンサク
これを受け、昨日のTTAの株価は6.7%の急落となったわけですが、関西電力や東レの株価には影響はないようです。
貧乏くじを引かされる日系
同プロジェクトは9月から既に基礎工事を始めていたのですが、これで頓挫してしまったことになります。
しかし、このブログでも何回も取り上げてきた、違法建築となったままの三井不動産のアシュトン・アソーク、そしてデベロッパーのオールインスパイアの破綻で開発がストップしたJR九州とフージャースのインプレッションに比べれば、まだ時期が早かったので良かったのかもしれません。
特にアシュトンなどは竣工引渡し後に違法建築になってしまったことから、今も700人を超す購入者が影響を受けています。
主導権を取れない日系デベロッパー
私は著書の中でも、日系企業が次々とバンコクに進出しているが、タイでは金は出しても口は出せないという力関係があり、実際には何もできないと書いたのですが、結局は貧乏くじを引かされるばかりであり、これではダメなのかもしれません。
私がロンドンのセントジェームズ・ストリートやリージェント・ストリートでオフィスビルを開発していた時は、日系デベロッパーである自分の会社が100%施主だったので、日本の上司以外、誰にも口を出されることはありませんでした。
一方、タイは外国企業が過半数の株を持てないため、どうしても現地企業と組まないといけないことからこんなトラブルが発生してくるのかもしれません。
関電不動産は蚊帳の外にされた?
そこで、よく報道の内容を読んでいくと、どうもTTAのデューディリジェンスのミスか、それとも日系側には詳しい情報が開示されてなかったのではないかという気もします。
เนื่องจากที่ดินทั้งสองแปลงดังกล่าวได้ใช้ในการขออนุญาตก่อสร้างโครงการเดอะ เม็ท ไปแล้ว ที่ดินทั้ง 10 ไร่ จึงอยู่ภายใต้การใช้ประโยชน์ที่ดินเพื่อก่อสร้างอาคารสูงหรืออาคารขนาดใหญ่พิเศษ ในคดีนี้ เดอะ เม็ท ได้กล่าวอ้างว่าแบบอาคารของ 125 สาทร มีขนาดใหญ่เกินกว่าขนาดอาคารที่กฎหมายกำหนด หลังจากหักพื้นที่ดินของเดอะ เม็ท ออกจากพื้นที่ 10 ไร่
要約:125サートーンのある敷地はもとは10ライ(約4,900坪)あったが、3ライ分がこのプロジェクトに売却された。しかし、7ライの敷地を持つ隣のコンドプロジェクトMETはその開発のために、既に10ライ分の容積率をすべて使い果たしており、125サートーンにはもう使える容積率は残ってない。従って、これは容積オーバーの違法建築である。
Matichon
まだ初期段階なので、この報道が正しいのかどうかはっきりせず、もう少し状況を注視するべきではあります。
しかし、これを読む限りおかしな話であり、3ライの土地を購入する際に実はここにはもう建物は建てられないということがわからなかったなんてことあるの?と思ってしまいます。
私が思うに、日系企業ならそんなへまはしないと思うので、当初からTTAが関電不動産に詳しい情報開示をしてくれなかったからこんなことになったのかもしれません。
実は私は、バンコクの関電不動産開発の人と一緒にゴルフをしたりお酒を飲んだりしたこともあります。その時に現地企業とのJVでサートーンにツインタワーのラグジュアリーコンドを開発中ということは聞いていたのですが、違法建築とわかっていてこのプロジェクトを進めていたとは思えず、やはり、金は出しても口は出せないということがそもそもの問題の根源なのかもしれません。