『不動産を売却する際の税金については、売却価格や政府評価額に対して一律で課税されるため、たとえ譲渡所得がなくても特定事業税、源泉徴収税、移転税、印紙税等があり、場合によっては日本の税金より高くなるのです。
ならば、ハッピーリタイアメントライフのためには、転売して儲けることなど最初から考えず、新築プレビルドより割安感の大きい、つまりその分利回りが大きく、しかも人気があって空室リスクも低い中古物件を買い、インテリアデザイナーを使って豪華にリノベーションした上で、税金のかからない家賃収入を受け取りながら悠々と暮らした方が得だということになります』。
ちなみに、この特定事業税は日本の短期譲渡課税に近いもので、原則購入後5年以内で売却する場合、売却価格の3.3%を名義変更時に徴収されるのです。当物件を売却した際に私が自分で計算したのがこの表ですが、このビジネスタックスが14万バーツ近くと最も大きいのがわかります。
もっとも、今回はリファビッシュ後の転売にビジネスチャンスがあるのかどうかを試したかったので、この重税を承知で売却したのですが、もし私がタイ人でブルーブックと呼ばれる「タビアンバーン」を持っていたら容易に免税にでき、今回の転売益は一挙に約60万バーツ(200万円)にもなっていたはずです。つまり、それだけ、特定事業税は外国人投資家にとってボディブローのように効く重税なのです。
さて、次回から今回のメインテーマである、中古物件を買い、インテリアデザイナーを使ってリファビッシュする、という全面改装の部分に入っていきます。
次回に続く