ミャンマー国境
いよいよ大晦日となり、今年もこれが最後のアップです。振り返ってみれば、2018年の後半から次第に低迷が始まっていたコンドミニアム市場が、今年3月のコロナ危機によってほとんど息の根を止められてしまったという1年でした。

私も昨年初め頃までは、まだ不動産市場がどこかの時点で回復する可能性もあると考えていたので、
このブログや現地ビジネス誌「アレイズ」等の雑誌の連載等でも「待つも相場なり」と書いていたのですが、今年に入ってどんどん市場が悪化していくのを見て、とにかく今は「休むも相場なり」のみで一旦全面撤退した方がいいというトーンに変えました。

そして、12月に入って新たな感染爆発が起こった現在は、来年のタイ経済やコンドミニアム市場回復の鍵ともいえる外国人投資家がいつ戻ってくるのか全く読めなくなっています。

私が2011年にタイに住み始めて以来、まさかのコロナ危機により今年が最悪の不動産市場になるとは思ってもいなかったのですが、私個人の不動産投資に関しては、2018年後半に始まったコンドミニアム市場の低迷が、2019年に入るとかなり長期化しそうになったので、自宅を除き、当時3物件持っていた投資用コンドを2019年末までに全部「出口」処分しました。

今となっては本当にラッキーだったと思っていますが、このブログでも今年の初め頃から、コンドミニアム購入は底値買い狙いをすべきということを何度も書いてきたので、読者の人が価格の高いコンドミニアムを買わなかったことを祈ります。

いずれにせよ、投資家目線でいえば、現在のバンコク不動産市場、特にコンドミニアム市場はリスクばかり高くて魅力に乏しい投資対象になってしまっています。この時期でも買うことを勧めるのは仲介業者ぐらいで、確かに運が良ければ将来儲けられるかもしれませんが、今の市場環境ではそのリスクを取るに見合わないと思います。つまり、ハイリスク、ローリターンの投資環境ではないかと思うのです。

そんなこともあり、今年は否定的な話以外、バンコクの不動産投資に関して書くこともなくなったので、このブログではこれまでの「バンコク コンドミニアム物語」話だけでなく、「タイランド太平記」という新しいジャンルを作って、タイの政治、経済、その他全般のトピックを書き始めました。

また、タイの政治、経済、コロナの動向をしっかり見ていれば、その潮目が変わってきた時に不動産投資のチャンスが再びやってきたのがきっとわかると考えています。

まあ、そんなことで今年もこれが最後のコラムになりますが、ちょうど今朝、日本のニュースサイト「アゴラ」で、私の書いた今回のタイの感染爆発に関するコラム記事が掲載されたので、よければ読んでみてください。

ではまた、来年もよろしくお願いします。