バンコク コンドミニアム物語

バンコクの不動産投資に関する情報発信

バンコクの不動産投資について、今起こっていること、これから起こること、そして投資のリスクや実践方法等、筆者自身も自己資金を使って投資しながら、その試行錯誤の中で得た経験を基に投資家目線で情報発信していきます。

リゾート

東南アジアでリタイア、人気リゾートベスト3(その4)

プーケットそして、最後に人気第1位のタイについてです。

1.言語:タイ語(英語はわずかに使われる程度)

2.生活費:1,050ドル/月(約11万円)

3.人気リタイアメントスポット:プーケット、フアヒン、パタヤ、チェンマイ

4.リタイアメントビザ:期間1年、更新可

退職生活者にとってのタイの魅力は、割安な生活費と食文化である。最近、米ドルやユーロといった世界の主要通貨に対してタイバーツが高くなっているものの、物価にはまだ割安感がある。しかも、医療は水準が高いにかかわらず、極めてリーズナブルな費用ですむ。

国内に多くのリタイアメントスポットがあり、かつ、国内移動が容易なところも魅力である。
タイ国内のどこにでも外国人退職者がいて、ビーチ沿いに住みたい人達はプーケットやパタヤに住むし、山間部に住みたい人達はチェンマイを選ぶ。また、フアヒンなどは海と山の両方があるリゾート地。

従って、タイはリタイアリーの間で最も人気のある国ではあるのだが、一方で、ビザ取得の手続きが幾分面倒なのがネックである。

リタイアメントビザを取るには、タイ国内で80万バーツ(約300万円)の預金、もしくは年金等で65,000バーツ/月(約23万円)以上の収入があることが必要であり、ハードルが高い。しかも、期間は1年で、この財務基準を満たしていることを条件に、毎年更新しなければならない。

グーグルサーチ等で調べると、このリタイアメントビザについては失敗談や許可されなかった例が多く出ていて、ビザ取得に苦労している人も多いというのが実情である。

従って、タイで不動産投資をする余裕のあるリタイアリーであれば、期間10年の投資ビザ取得を考える方が得策かもしれない。

さて、コラム記事は以上ですが、実は私も以前、この投資ビザを検討したことがあります。これまでに40㎡~50㎡のコンドミニアム、計8ユニットに投資してきたので、投資額1,000万バーツ(約3,500万円)ならいつの時点でも超えていました。

しかし、自宅を除いてあまり長期で持たず、機関投資家と同じく
市場動向に応じて最長5年で資産を入れ替えていくというのが私の投資方針なので、投資ビザでは10年間、投資の「出口」で足かせとなると思い、諦めました。 

実際、昨年後半以降、市場が大転換し低迷が始まる中、このブログでも書いてきたように手持ち物件を次々と売却し、今は「待つも相場なり」と様子見をしているところであり、このビザでなくて結局は良かったと思っています。

また、
為替市場でのタイバーツ高により、「タイでハッピーリタイアメントはもう夢か?」でも書いたように、タイのリゾート地での生活費はかなり高くなっているので、フィリピンより生活費が安いというのは嘘です。

さらに、最近のトーモー28や30、そして今月末から施行されるタイの健康保険加入義務化で、外国人リタイアリーにとってタイのハードルはますます高くなっています。

ちなみに、この健康保険はタイの保険会社でなければならず、60歳前後のリタイアリーの場合、安いものでも年間5~6万バーツの保険料がかかることになり、70代になればさらに高くなります。

こうなると「タイランドエリートカード
」を使って、50万バーツで5年間の滞在権を買う方が得かもしれません。もっとも、近いうちにエリートカードも値上げに動くかもしれませんが…。


いずれにせよ、このところ高齢者にとってますます住みにくくなりつつあるタイは、ついの住みかとしては、もう期待しない方がいいのかもしれません。

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東南アジアでリタイア、人気リゾートベスト3(その3)

クアラルンプール人気第2位のマレーシアですが、次のようなことが書いてあります。

1.言語:マレー語であるが、英語と中国語も広く使われ、普及している

2.生活費:1,400ドル/月(約15万円)

3.人気リタイアスポット:ペナン、クアラルンプール

4.リタイアメントビザ:期間10年、マルチエントリー(MM2H)


ラグジュアリーコンドミニアムは、他のアセアン諸国に比べて価格が非常に安い。しかも、マレーシアで自己居住用不動産を購入し、かつ生活費をマレーシアで働かなくとも自己資金で賄えるという証明ができれば、マルチエントリーが可能な10年間のビザがもらえるというマレーシア独自のプログラム、MM2H(Malaysia My Second Home)があり、東南アジアでも特に人気がある。また、このビザを取れば、同伴家族についても同じく滞在許可が出る。

生活費はアセアンの中ではシンガポールに次ぐ高さであるが、それでもアメリカやヨーロッパに比べれば割安である。また、医療費については欧米諸国よりかなり安い。

多様な文化と自然が共存するジョージタウンは、特にアメリカ人リタイアリーの間で人気があるが、クアラルンプールでは、ここ数年、香港人とシンガポール人退職者達の流入が続いている。一方、メラカは、最近、リタイアリー達の間で確実に人気が出てきているスポットである。

マレーシアについては以上ですが、このMM2Hビザについては、私も詳しくはありませんが、家族も帯同できるという点が魅力なのだろうと思います。

タイの場合、夫婦できても、もし奥さんが50才以下であればリタイアメントビザは取れないので、面倒なことになります。それでも、50万バーツ払って5年間住めるエリートカードや、コンドミニアム等に1,000万バーツ以上投資することで許可される期間10年の投資ビザというのもありますが、その点、MM2Hはシンプルです。

次回に続く


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東南アジアでリタイア、人気リゾートベスト3(その2)

dumaguete beachさて、まず、3位人気のフィリピンですが、どうして欧米人に選ばれるかというと、以下がその理由です。

1.言語:英語
2.生活費:1,100ドル/月(12万円)前後
3.人気リタイアスポット:セブ、ラグーナ、クラーク
4.リタイアメントビザ:無期限

まず、フィリピンはどこでも英語が通じるという点で人気が高い。

さらに、東南アジアでリタイアするにはベストともいえるビザ制度がある。このビザの便利なところは、マルチエントリーが最初から与えられるので何度でも出入国が可能であり、しかも無期限でフィリピンに居住可能である。

生活費も比較的安くカンボジアやタイに次ぐ。また、外国人が買える不動産についても制限がなく、値段も破格に安い。

セブ島は日本人や韓国人リタイア組に人気が高く、ラグーナやクラークはオーストラリア人やアメリカ人に人気が高いし、北ヨーロッパ諸国やドイツのリタイア組はフィリピン群島全体に広く住んでいる。

フィリピンについては以上ですが、ここでも一番最初に言語を持ってきているように、使用されている言語の問題は非常に重要です。例えば、タクシーに乗って英語で簡単な行き方を説明した場合、フィリピンなら問題なくわかってくれるのですが、タイのタクシーではほとんど通じないのを経験した人は多いと思います。

特に高年齢の日本人リタイア組にとっては、普段の生活の中で英語が通じず、かといってタイ語という新しい言葉を身につけるのも容易ではないため、生活面での支障が多くなりフラストレーションがたまってしまった結果、1、2年で日本に帰ってしまう人達も多いと聞いています。

ところで、このリストでタイの人気が第1位だからといっても、これは参考にはなりません。というのも、この記事を書いているのがタイランドプロパティといって、そもそもタイのサイトなので、幾分、バイアスがかかっていると思います。従って、この3つの国の各地域が欧米人にほぼ同等に人気があると考えた方がいいと思います。

それに、前回も書いたように、もし海浜リゾートで暮らすのであれば、やはり、私なら英語で気楽に生活できるフィリピン、しかも、プーケットやパタヤよりも治安が良く日本人向きであり、物価も今のタイバーツ高の為替水準であれば、多分、パタヤの半分近い生活費で暮らせるセブ島の方を選ぶだろうと思います。

もっとも、私の場合、東南アジアの大都会が好きなので、今のところ、リゾートに住もうとは思いませんが…。

ところで、セブのCBDにあるコンドミニアムの場合、新築は既に10万バーツ/㎡を超えてきています。先日、アヤラ財閥が建設中のコンドを見てきたのですが、造りやスペック、間取りも大した事がなく、バンコクのアッパークラスにも引けを取るようなプロジェクトでした。

そこで、これがセブのラグジュアリーコンドだ、とアヤラから説明されたのですが、そういう意味では
不動産価格は決して安いとは思いませんでした。もっとも、ビーチリゾートの家(ビラ)などは、また違うのだろうとは思いますが…。

次回に続く

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東南アジアでリタイア、人気リゾートベスト3(その1)

リゾート1タイでハッピーリタイアメントはもう夢か?」で、このところのタイバーツ高で、日本人に限らず外国人全体にとって、タイは住みにくい国になってきていると書きました。

また、パタヤで暮らす欧米人などは、フィリピンやカンボジアに再移住をする人達も出てきているというバンコクポストの記事も紹介しました。

しかし、誤解しないで欲しいのですが、ネガティブなことばかりでタイはもうつまらないという印象をもった人もいるかもしれませんが、そうでもありません。

私などは、中国や欧米社会で10年以上暮らしてきて、タイを入れると外国生活は20年を超えますが、やはり、今は東南アジアが一番面白いと思っているし、大都会バンコクの混沌が好きで
日本に戻ろうという考えは、今のところありません。

以前、「海外不動産投資でプチリッチになろう」でも4回にわたって書きましたが、HNWI (High Net Worth Individual)、日本だと
いわゆるプチリッチの登竜門といわれる100万ドル(1億円)前後のネットアス(純資産)ができた人の場合、年齢に関係なくそろそろアーリーリタイアして東南アジアで過ごすことを考えてみるのもいいのではないか、とさえ思っています。

実際、私がこれまで会ってきた友人でもある40代、50代のイギリス人やイタリア人などは、1億円程度のネットアスでさっさとリタイアして、パタヤに移住してきていますから…。


そこで、今回のレポートは、以前、「タイバーツ独歩高、バンコクに住むエクスパットの反応」で紹介した英国系サイトの記事を紹介してみます。

さて、タイの不動産に対する考えは、タイ人、日本人、そして欧米人でそれぞれ違うので、時々、欧米人の考えることを参考にするのも役に立ちます。特に、リゾート地については日本人はチェンマイを除き、ほぼマイノリティですから…。

いずれにせよ、パタヤやプーケットなどの海浜リゾートで不動産を積極的に買っている外国人は、欧米人のリタイア組と中国人投資家による一騎打ちなので、あまり我々には関係ないものの、参考になります。

それに、こういうリタイアメント生活の話になると、やはり日本人より1日の長がある欧米人の方が、ハッピーリタイアメントの過し方を知っていると思うので、紹介してみることにしました。

まず、彼ら欧米人に人気のある東南アジアの国とリゾート地、ベスト3は以下の通りです。

1.タイ(プーケット、フアヒン、パタヤ、チェンマイ)
2.マレーシア(ペナン、クアラルンプール)
3.フィリピン(セブ、ラグーナ、クラーク)

私は、この中で
フィリピンのセブとマレーシアのクアラルンプールには行ったことがあります。その限られた浅い経験と知識からいわせてもらうと、「中低価格帯のプロジェクトが市場を席巻する(その4)」で「考えようによっては、リタイヤ後の日本人ロングステイヤーにとっては、タイよりフィリピンの方が余程住み易いのではないかとも思った次第です」と書いたように、セブ近辺はイギリス人に限らず、英語を第1外国語として話す欧米人にとっても第1候補である理由がわかります。

安い生活費、素晴らしいビーチとエメラルドグリーンの海、そして何より、フィリピン人なら誰でも当然のように喋る英語、が3大ポイントです。

私の場合も、英語での生活はほとんど苦にならないのですが、タイ語は所詮、第2外国語の範疇であり、まだまだ難しいという感覚があります。

従って、欧米人エクスパットにとって、国民のほとんどが英語を喋るフィリピンなら、
生活していくうえで言葉の苦労があまりなく、これは測り知れず大きなメリットだというのがわかります。

一方、マレーシアのクアラルンプールについては、市街地にはゴミもあまり落ちてなくて、街全体が綺麗に保たれているので、日本人、特に夫婦連れの日本人に人気があるのが理解できます。

しかし、私はここに住みたいとは特に思わなかったのですが、やはり東南アジアの魅力である、カオスを感じられなかったのと、イスラム教というどこか違和感のある文化に馴染めなかったからだと思います。

さて、個人的な独断と偏見に満ちた話はここまでにして、ではまず、欧米人達がどう思っているのか、この記事に沿って3位のフィリピンから見ていこうと思います。

次回に続く


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お問い合わせ先:bkk.condostory@gmail.com

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