年初来の11カ月で最も値上りしたタイ株
1. Bangchak Corporation Public Company Limited or BCP
- YTD Price Return +38.10%
- YTD dividend 5.12%
2. WHA Corporation Public Company Limited or WHA
- YTD Price Return +22.55%
- YTD dividend 3.34%
3. Amata Corporation Public Company Limited or AMATA
- YTD Price Return +17.37%
- YTD dividend 2.40%
4.The Erawan Group Public Company Limited or ERW
- YTD Price Return +17.19%
- YTD dividend -%
5. Muangthai Capital Public Company Limited or MTC
- YTD Price Return +15.13%
- YTD dividend 2.17%
6. Thanachart Capital Public Company Limited or TCAP
- YTD Price Return +12.94%
- YTD dividend 6.46%
7.KCE Electronics Public Company Limited or KCE
- YTD Price Return +12.90%
- YTD dividend 3.05%
8.Advanced Info Service Public Company Limited or ADVANC
- YTD Price Return +11.79%
- YTD dividend 3.53%
9. Plan B Media Public Company Limited or PLANB
- YTD Price Return +9.87%
- YTD dividend 0.84%
10. Thanachart Thai Military Bank Public Company Limited or TTB
- YTD Price Return +9.22%
- YTD dividend 4.72%
これは昨日のグルンテープトゥーラギットに載っていた記事ですが、日経225に相当するタイの大型株100社の指数であるSET100の中で、年初来最も株価が値上りしたトップ10企業です。
一番値上りしたのが石油関連のコングロマリットであるバンジャークコーポレーションですが、それでもわずか38.1%の上昇とトップにしては大したことないし、2位以下では一挙に20%前後にまで下がってしまうのがわかります。
最も値下がりしたタイ株
1. Beyond Securities Public Company Limited or BYD
- YTD Price Return -65.26%
- YTD dividend -%
2.JMT Network Services Public Company Limited or JMT
- YTD Price Return -62.32%
- YTD dividend 4.15%
3. Jaymart Group Holdings Public Company Limited or JMART
- YTD Price Return -56.56%
- YTD dividend 6.25%
4.VGI Public Company Limited or VGI
- YTD Price Return -54.77%
- YTD dividend 4.02%
5. Sabai Technology Public Company Limited or SABUY
- YTD Price Return -55.75%
- YTD dividend 3.07%
6. Energy Absolute Public Company Limited or EA
- YTD Price Return -54.12%
- YTD dividend 0.67%
7.Gunkul Engineering Public Company Limited or GUNKUL
- YTD Price Return -50.48%
- YTD dividend 4.63%
8. Asset management company Bangkok Commercial Public Company Limited or BAM
- YTD Price Return -47.78%
- YTD dividend 6.67%
9.Precious Shipping Public Company Limited or PSL
- YTD Price Return -47.52%
- YTD dividend 20.71%
10.Banpu Public Company Limited or BANPU
- YTD Price Return -45.62%
- YTD dividend 12.57%
一方、これが年初来株価の値下りが激しかったワースト10企業ですが、タイを代表する大型株にも関わらずほとんどが半値になっているし、ワーストのBeyond Security などは3分の1にまでなっています。
GDP成長率3%も達成できない新興国は見込薄?

今年の5月に「失われた10年のタイ、黄金の10年となった日本、結局政治だ!」でタイの著名なバリュー株投資家ニウェート氏のコメントを紹介しましたが、あれから半年経った今でも日本株の上昇が続いているのに対し、上のSET100のチャートで分かるように、タイでは軍事政権が降りて新政権が発足しても株価下落が加速している状況です。
何もせず役に立たない岸田政権であっても、日本経済は自力で成長を続けているのでタイとは事情が違いますが、タイの場合、これまでの負の遺産が大きく今年のGDP予測は当初見込みからさらに下がって3%にも達しないという予測であり、これではなかなか株価が上がらないのも仕方がないかと思います。
政権交代でも動意づかないタイ株

ところで、私も「カリスマ投資家の推奨株はSCB」で書いた通り、ちょっとはタイ株もやってみようと10月20日にSCB株を1株100バーツで1,500株、15万バーツ分買ってみたのですが、昨日の終値は99.75バーツということで、あれからほとんど動いていません。
ただ、上の年初来チャートを見ても、ほぼ底値で買えているのでロスカットの心配はしていませんが、いつまでこの長いお休みが続くのか見当が付きません。
もっとも、9月初めにセター新政権が発足したにもかかわらず、株価が下落しているということは、市場は新政権の手腕を様子見しているのかもしれませんが…。
黄金期はまだ終わらない日本株

これに対し、日本もこれからインフレになりそうだということで、私も2022年の10月以降、個人向け国債を解約し日本株ETFなどにかなりまとまった資金を投資し始めたのですが、このチャートで分かるように日経225は幸運にも順調に値上りしました。
その結果、私もいくらかはインフレヘッジができたとほっとしているところですが、来年から新NISAも始まることから、日本株は来年も黄金期が続くと考えています。

一方、いよいよ利上げ終了で米ドルの下落が始まったようであり、米国株の勢いも衰えてそろそろ新興国に機関投資家の資金が流れてくることになりそうなので楽しみです。
もっとも、それでもタイ株はあまり魅力的な投資対象とは思えませんが…。